私は合計3日滞在したのだが、その中で朝食は決まってアカイトコーヒーさんだった。
お店は直島の宮浦港から徒歩圏内に位置し、朝早くから営業している。
アカイトコーヒーと書かれた建物があり、建物の中を通ってお店へと入る。店内に入ると、すぐに珈琲豆やスコーンが販売されているのが目に留まる。空いている席に案内され、注文を行った後、店の奥へ進んでいくと、本が集まっている場所がある。
アカイトコーヒーでは古物商許可を得ているらしく、本の販売も行っているようであった。
そうこうしていると、注文していたものが運ばれてきた。注文したのはカンパーニュとガトーショコラとミルクコーヒー。カンパーニュというのは真ん中にあるパンのことである。
まずはこのカンパーニュから食べたのだが、これがそこそこ硬く、フォークとナイフでは中々切れなかった。中の方は柔らかいのだが、外側の皮の部分には切るのに苦労した。口の中に放り込むと、カンパーニュ本体はぱさぱさしていて、ほとんど無味のようであった。(これは私の舌が馬鹿なのが原因なのだろう)しかし付いてくるオリーブオイルにつけると、オリーブオイルの滑らかさとカンパーニュのぱさぱさ感が絶妙に合い、とても美味しかった。
ミルクコーヒーの方はミルクの甘さはしっかりとありつつも珈琲の香りが強く感じられた。ガトーショコラの方はあまり水分がないようで、こちらもぱさぱさしていた。またこのガトーショコラは甘さは控えめで、これはあまり甘すぎる物を好まない筆者にとって好ましかった。(ただミルクコーヒーが甘すぎてガトーショコラの甘さはほとんど感じられなかったため読者には珈琲を普通に頼むことをおすすめしたい)
ここまでぱさぱさしていたことを強調したが恐らくこれは店側の戦略なのだと思う。ぱさぱささせることで自然に珈琲を飲むための手が伸び、珈琲と共に味わえるようにしている、みたいな感じで。次はアカイト珈琲を飲みにまたお店に向かいたいと思う。